好きも嫌いも冷静に

「無理して会う必要はないと思います。
意味の無い挑発?意地悪みたいな事をされるかも知れない。なんと言っても恋愛を楽しむ人だから。それこそ、百戦錬磨というのなら、駆け引きを楽しむような事をわざと仕掛けられるかも知れないですよ?
本人は悪びれる事なく…。言い辛いですが…、そんな勝ってきた人を、俺は興味のない人だと…、断った訳ですから。
澪さんが俺の大事な人だと知ったら…、困らせるような事、冗談のつもりでちょっとはするかも知れません」

「大丈夫ですよ?行き着くところは同じ人を好きになった者同士ですから。案外、最終的には意気投合するモノですよ?」

澪さんの言う通り…、女は怖いかも知れない。
澪さんも含め…。

「…会うことがあったら、その時です。敢えて会う必要はないと思います。
そうしてもらえませんか?澪さんが心配なので」

「伊織さん…。…解りました。
あ、今日、お巡りさんに会いました…。パトロール中だと言ってました。
あちらの気持ちは知りません。話して楽しかったのは事実です。でもそれだけです。
私は伊織さんが好きですから。信じてください。
話をする事は、ダメですか?」

「いいえ。こうして色々話が出来ましたから、大丈夫です。…ただ、油断しないでくださいよ?隙あらば男は狙っています。好きな相手には特に。
制服を着ている公人でも、男ですから。
くれぐれも気をつけてくださいね」
< 141 / 159 >

この作品をシェア

pagetop