セピア‐ため息の行方
  その峻甫の言葉を聞いて『えっ!ドキッ!か・片想いをしてた上司の女性?』と思って、びっくりした。


  って言うか当たり前よね。だって私まだ壺田さんと知り合ったばかりで、彼の事何も知らないんだもの。


『ん?!今胸の奥に針で刺したょうなチクリとした痛みが走った?!って言うかこの切ない気持ちは?もしかしなくっても私壺田さんを好きになりかけているのかも?知れないって事……???』


「あっ?!隣にいるあの男性(ひと)は……」
  と峻甫がポツリと言った。
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