セピア‐ため息の行方
  春が近いと陽の光で感じられるそんな心地良い長閑(のどか)な朝がやってきた。だがこの日はまだ2月の半ばなので心持ち吹く風が肌寒く感じられた。


  だがそんな日にも関わらず花梨と李の2人は、基本的にお出かけの日は大抵着物である。が、しかし普段着物を着る機会のない花梨にとっては、それが新鮮でたまらなかった。


  ちなみに今日の二人の装いはまず初めに李が薄いグレー地に、茶色と寒色系のブルーの蓮の葉っぱと蓮の花を全体に散らしたような感じの柄の着物である。
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