セピア‐ため息の行方
   今回のモニターを見ながらの講義は暗くなりがちな内容だが、こうして時折雑談を交えて進められてゆくので、ちょっとした講師陣の気づかいが講義を聞いている側としては、多少沈みがちになる心を和らげるカンフル剤になっていた。


  さてそんな風に進められる講義だが常に目まぐるしく変わる画面を皆の目が更に追う。


  と、次第に星空のご主人が遺骨の入った白い箱を持ち、星空の母親が写真を手に抱えお葬式をしているシーンが映し出されると、


「あっ!?せ・星空のお葬式!?……」
  と突然恭が叫んだ。


「えっ?!お知り合いの人達のお葬式なんですか?」
  と雛子が驚いて聞いた。
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