セピア‐ため息の行方
「うん。私も今ルーレットを使って遊び感覚で現世の人々の人生の全てを決められたんじゃ、正直カンベンして欲しいわ。ってマジで私今そう思いましたもん」
  と雛子がそう言って峻甫の意見に同調した。


  そして花梨は
「人間って自分の意思だけで一生を生きてゆくのではなく、こうした神界のお偉方達に翻弄(ほんろう)されていると言う事は、裏を返せばプライバシーが全くないって事にもなるし、冷静に考えて見るといつも自分達の行動をこのスピリチァルな世界で、常に監視されているって事にもなるから、ちょっぴりイヤだな」
  と言うと


「確かにそうね。でも人って現実的には神界のお偉方達に、自分の人生を操作されているなんてそんな事は夢にも思わないはずだし、何も問題はないと思うわ」
  と李が付け加えた。


「まあね。今の時点で偶然僕達が神界のお偉方達のカラクリを知ったから、そう言う気持ちになったんだけれど……」
  と恭が感慨深か気に言った。
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