セピア‐ため息の行方
「私にそんな力があるんですか?」  
  と聞くやいなや花梨は驚いて李の顔を改めて見つめた。


「あまりにも唐突過ぎて信じられないかも知れないけれど、花梨ちゃんには生まれながらにしてそう言う力があるのよ。でも学習をしないでその力を発揮する事は出来ないの」


「つまり学習をしてその内に秘められた不思議な力を自(みずか)ら引き出さないとダメって事なんですね?」


「ピンポン。正解よ。でももしかすると花梨ちゃんにとって、それはとってももどかしい事かも知れないわね」


「それって難しいんですか?」


「まあ多少はね。でも本の編集のお仕事をしている花梨ちゃんなら大丈夫。難なくクリア出来ると思うわ」
  と李は太鼓判を押した。
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