セピア‐ため息の行方
「お褒(ほ)め頂いてありがとうございます」


  すると雛子がそんな二人のやり取りを見ていて


「あっははははは。鈴村さんと蛍子伯母さんってば中々良いコンビネーションだこと」
  とゲラゲラと大口を開けてさも可笑しそうに笑った。とその時皆が雛子につられて大笑いをした。


  それからもマニュアル本を元に講義が延々と繰り広げられた。更に蛍子さんの言霊(ことだま)の呪力(じゅりょく)についての説明も大変に興味深いものだった。ちなみに言霊とは言葉に魂が宿ると言う事なのだそうである。つまりはその人が発した言葉は相手に良くも悪くも影響すると言う事なのだ。そして呪力(じゅりょく)とは特定の人・物・現象などに宿ると信じられている超自然的な力の事なのだそうである。そして言霊ヒーリングが精神の病(やまい)や肉体的な病気の治療と回復にしばしば用いられることがあり、それが意外にも功力を発揮すると言う旨の説明を聞いて、


「あっ、人って確かに言葉に左右される事がしばしばありますよね。たとえば私は褒められて伸びるタイプだから、言葉の呪力って偉大だなって思います。つまりはかい摘んで説明するとそう言う意味ですよね?」
  と花梨が意見を言ったので
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