Rain
……えっ?…えっ?

………今、起こっている事は現実?

最初、私は何を言われたのか分からなかった

でも、そんな頭の中とは裏腹に私の目からは涙が溢れてくる

……本当に?

…信じて良いの……?

…また、美雨さんと間違ってるんじゃないの?

でも、今回は確かに私の名前を呼んでくれた





私は先生の顔を見ながら何度も何度も頷いた

それを見た先生は、今までで一番、優しく笑って私の事を強く、強く抱き締めてくれた


私も先生の腕の中で涙を流しながら、多分、今までで一番の笑顔を浮かべていた




―――やっと、やっと私の想いが届いた―――
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