不良様と生徒会長様!


姉ちゃんって、鈍感なのかバカなのか分からないんだよねー…。いや、可愛いんだけど←。鈍感じゃなくて鋭いところもあるんだよねー。
俺が悩んでるの誰よりも早く気づいて、相談に乗ってくれたし。




まぁ、姉ちゃんは単なるバカなんだ。勉強は出来るけどね。





「良太、お前先に入ってこいよ。俺、最後に入るからさー。」



「え?うん、分かった。」



椅子から立ち上がり、着替えを持って風呂場に向かう。え?何で着替えがあるって?泊まること前提で持ってきたからだよ♪





服を脱ぎ、お湯にゆっくりと浸かる。皆忘れてると思うけど、俺暴走族の総長だからあちこち傷だらけ。喧嘩してるくせに筋肉とか無いから、華奢な奴だと馬鹿にされるんだよねー。多分、姉ちゃんの方が筋肉ある←





「〜♪〜」





そんなこと考えながら、俺と姉ちゃんが好きな歌手"AoI"の曲を鼻歌で歌う。"AoI"の声、どことなく新兄の声にそっくりなんだよねー。新兄、声普通より高いしね。










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