【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「でーきた!!」
けれどそんな心配はいらなかった。
未菜は素早くワックスで俺の髪をアレンジしてみせた。
俺は鏡越しに未菜を見つめると、それに気がついた未菜はドヤ顔を決めている。
「ねっ?心配しなくても大丈夫だったしょ?」
「...うん、ありがとう」
「じゃあ、行こ!」
未菜は上機嫌で俺の部屋に戻ると、鞄を持ち俺達は家を出た。
外は上着を羽織って丁度いい気温。
おまけに空は雲1つない天気。
「んーっ!!やっぱり、この季節私好きだなぁ!カラッとしてて!」
隣を歩く未菜は、大きく伸びをして空を仰いだ。
「俺は夏が好きかなー」
テニスするならやっぱり夏がいいし。
「りゅーちゃんはテニス一筋だもんね」
「えっ...あっ、うん」
さらっと俺の考えていたことが当てられ、反応に戸惑った。
「ふふ〜ん。私ね、りゅーちゃんの考えてること大体分かるんだー」
少し恥ずかしそうにしながらも、俺の前でピースして笑顔を見せる。