【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


そして学校に着けば、遠くから駆け寄ってくる女子の姿が見えた。



「瑠星おっはよー!!!」



駆け寄ってきたのは、俺が入部しているソフトテニス部のマネである瀬川玲依。

同じ2年で、そして今年も同じクラス。

それはここにいる長沢も同じ。



「おはよう」



相手に合わせ笑顔で挨拶を返す。



「玲依ちゃん!玲依ちゃん!俺への挨拶はスルー?!」



隣の長沢はというと、煩く瀬川にちょっかいを掛けていた。



「あら、大貴いたの?」



「いたの?とか、俺の扱い酷くない!?」



俺の周りはどうしてこんなに騒がしいんだろう…

朝から元気すぎるだろ。

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