キミに捧ぐ愛
迷惑をかけたことをみんなによーく謝ってから、広大と溜まり場を後にした。
ヒロトは不機嫌そうな顔をしてたけど、最後にはしぶしぶ手を振ってくれた。
落ち着いたら、もう一度ちゃんと話さなきゃ。
今度こそきちんと向き合いたい。
「姉ちゃんさ、ひとつだけカン違いしてるよ」
2人で電車に揺られている途中、隣に座る広大が口を開いた。
「カン違い?」
「うん。母さんに愛されてないって言ってたけど、それは姉ちゃんのカン違いだから」
「え……?」
「俺や風大といる時の母さんは、姉ちゃんのことを心配してばっかだった。帰りが遅い時は、時計ちらちら気にして落ち着き失くすし」
広大が何を言っているのかわからない。
ううん、わかるけど。
わかるんだけど……ホントなの?
「中学ん時、無断外泊したことあったじゃん?そん時、連絡網見て女子の家全部に電話してたんだよ。仲良い友達が誰だかわからないなんて母親として失格だっつって、泣きそうになりながら」
ウソでしょ?
信じられないよ。