オフィス・ラブ #∞【SS集】
なんだろう、これは。
ごほうびか何かだろうか。
自分は、彩を全力で愛したから。
神様が、ごほうびをくれたに違いない。
そういえば、別れた妻のことだって全身全霊で愛してた。
人生で3人もの、本気で愛せる女性に出会えるなんて、どれだけ幸運なんだろう、自分は。
まあ潤に関しては、まだ予感の域を出ないけれど。
結婚できたら、彼に言おう。
彼なら、一番受けとめやすい方法で、彩にそれを伝えてくれるだろう。
ねえ彩。
彩にもね、彼っていうごほうびが与えられたんじゃないかと思うんだよね。
だって、俺を本気で好きでいてくれたから。
送ったメールには、翌日「ありがとう。」と短い返信があって。
書いては消している姿が目に浮かび、温かい気持ちになった。
正直、俺が幸せにしてあげたかったなあって、今でも思ってるよ。
たぶん一生、思う。
でも、それでいいんだよね。
そんな相手にめぐりあえたことこそが、幸せ。
そう思わない?
結婚するなら、12月がいい。
潤の苦い思い出から、一番遠い月がいい。
そう言うと、潤は、まだ少し赤い顔のまま。
好きにしたら、とつぶやいた。
Fin.
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thanks : つきね様/あい様/Y様/優月様

