きみに想う 〜赤の民族〜
2
あの日から

10年の月日が流れた

王都

「整列ー」

「隊長!青の舞台全員揃いました」

「よし!ご苦労!今日はこれにて解散」

訓練が終了し

隊員達がざわざわとしながら

官舎に帰ったり街に出るもの達が

一斉に動き出す

「海斗副隊長!一緒に街に出て飲まないですか?」

「行かない!といつもなら断るところだが
今日はお前らに付き合うかな!」

「なんですか!その可愛気ない言い方は
行くなら行くと素直に言えばいいのに
珍しいっすね〜副隊長が街に行くなんて
何かあるんですか?」

後輩の肩を抱いて

うるさい生意気な奴!と

仲良く街へと

繰り出した

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