きみに想う 〜赤の民族〜

7

「大変お世話になりました!」

海斗の容体はすっかり良くなり

世話になっていた珠留の家を出て

王都に戻る日がやってきた

「寂しいわ…男手として色々手伝ってもらってこちらこと助かりました。雫のことよろしくね!海斗くん」

凛子を抱っこして

海斗を笑顔で見送る珠留

「またね〜」

と手を振る凛子の頭をなでる雫

「またすぐに帰ってくるわ。珠留のご飯食べに」

「雫、あんた海斗君に作ってあげるのよ?」

笑って誤魔化す雫に

ニコニコ顔の海斗

「いってきます!」

珠留と凛子の見送りを後にして

2人は王都に向けて出発する
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