恋する僕らのひみつ。



その日の夜遅く。



あたしは自分の部屋の電気を消して、ベッドの上に横たわっている。



だけど、なんだか眠れそうになかった。



瞳を閉じると、今日の放課後のこと……水をかけられて全身びしょ濡れになった瞬間のことを思い出してしまう。



――ガチャ。



いきなり部屋のドアが開いて、あたしは起き上がってベッドの上に座る。



「だからさぁ。何度も言うけど、いきなり部屋に入ってこないでくれない?」



部屋のドアを開けたのは、湊だった。



「寝てたのか?」



「寝ようとしてたとこですけど」



「あっそ」



湊は電気もつけずに、床の上に腰を下ろした。



「なんか用?」



「マッサージ」



「はい?マッサージならさっきやったじゃん」



コイツは……もう。なんなの?



「なんかマンガ貸せ」



「マンガ?適当に持ってっていいよ。あ、暗くて見えない?」



あたしが電気をつけようと、ベッドから降り立つと、



床に座ったままの湊は、あたしの右の手首を掴んだ。
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