恋する僕らのひみつ。



「……んんっ……むにゃむにゃ……ぐぉーっ……」



「イビキかよ」



……平和だ。



おまえはホント、俺のことなんだと思ってんだよ。



俺を男だと思ってねぇから、平気で俺の隣で寝れるんだろうな。



「ぐぉーっ……ぐぉーっ」



「イビキがおっさんじゃねーか」



「ぐぉーっ……スーッ、スーッ……」



イビキをかいていたと思ったら、急に静かになる。



結雨の寝顔を見つめていると、結雨の瞑った目から涙が流れた。



「……忙しいやつ」



俺は親指でそっと涙をぬぐう。



「なんで泣いてんだよ」



眠りながら泣くなんて、一体どんな夢見てんだ?



「……湊の……バカ……」



は?俺の夢?



「……なんて……言えないよ……」



寝言はハッキリとよく聞こえなかったけど、結雨は泣いていた。



俺は横になったまま結雨を抱き寄せ、結雨の背中をポンポンと叩き続ける。



こうして

おまえを抱き締めんのは



今日で最後にするから……。



これからは、きっと。



アイツが守ってくれる。
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