恋する僕らのひみつ。
湊はあたしから視線をそらし、黙ったままそうめんを食べ続ける。
「やっぱり何か隠してるよね?」
なんだか胸騒ぎがする。
あたしは勢いよくイスから立ち上がった。
「あたし行かなきゃ」
お母さんのところに。
病院に行かなきゃ。
あたしは急いで玄関に向かう。
「結雨っ」
湊がうしろから追いかけてきて、玄関の前であたしの腕をつかんだ。
「待てって」
「病院行ってくる」
「おばさんには親父がついてるから心配すんな」
だけど、落ちつかないんだもん。
湊だって、何か隠してるみたい。
「お母さんの顔だけ見たら、帰ってくるから」
「……だったら、俺も行く」
「ひとりで平気だから」
「おまえひとりで行かせるかよ、バカ」