あおいろ

私は良太が好きだ
小学生のころコンプレックスだった髪を男子にからかわれた時良太は私をかばってくれた。

あのとき私は良太を王子様だと思った。
それから私の目には彼しか写っていない。



ずっとずっと良太を最優先に考えてきたし良太に嫌われないなら他の誰に嫌われたって平気だった。のに、なのに!
良太も同じだと思ってたのに!

ちがうの?良太は他の子がいいの?
なんで私じゃないのよ、なんで、なんで
なんでよ!





チュン、チュン
鳥が鳴いている。あのまま寝てしまったみたいだ。


学校いきたくないな
荒れた部屋を見回してため息をつく。
学校、いかないと

空はとても青かった。
< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop