あおいろ
「もぉ良太君、恥ずかしいよぉ」「ははッそうだね」
女子生徒の声と良太の声が聞こえた。
その女子生徒の甘ったるい声を聞いてぞわりと鳥肌がたった。
良太に声かけないで
やだやだやだやだやだやだやだ
二人は距離を縮めていく
ぞわり
良太の袖に女の手が触れた
さわらないでさわらないで
さわらないでさわらないで
さわらないでさわらないで
かたかたかたかた
指が足が震える
その場面をみたい訳じゃないのに目をそらせない。
どくんどくんどくんどくんどくん
どくんどくんどくんどくんどくん
二人は微笑みあって
口と口を重ねた。
ぶっつん。
もう無理。