鬼課長の憂鬱~謎めく可憐な美少女部下~
詩織と同棲を始めてまだ一週間ちょっとだが、俺のフラストレーションは早くもピークに達していた。詩織は俺のものだと、大声で叫びたい衝動を堪え続ける事に、だんだん自信が持てなくなってきた。
玉田はあっさり詩織を諦めたようだが、小島はそうではなかった。隙さえあれば、詩織に付きまとっていた。
あの野郎、俺でさえした事がないのに、詩織に“壁ドン”なんかしやがって……
昨日の昼の事だ。俺達はくっ付かないようにはしながらも、昼飯は一緒に行っている。昨日もそうだったのだが、後から来るはずの詩織がなかなか来ないので、俺は職場の方へ引き返して行った。
すると、廊下で詩織が壁を背にして立ち、いや立たされ、小島のバカに壁ドンされていたのだ。右手を壁に着き、左手をズボンのポケットに突っ込んで背中を曲げた小島の姿は、街で時々見かけるゴロツキと、少しも変わらいように俺には見えた。
俺がすぐに、「高宮、早く来いよ」と大きい声で言うと、小島はあからさまに舌打ちをし、逃げるようにどこかへ行ってしまった。
詩織に聞いたら、小島からシツコク飯に誘われていたらしい。しかも小島は、俺と行くのだと詩織が言っても諦めなかったそうだ。やはり小島は、俺の事を舐めているらしい。
俺は詩織を守るつもりだが、それにも限界がある。常にくっ付いてるわけには行かないし、そもそも詩織がそれを許さない。
会社での詩織は、俺に冷たかった。詩織の俺への接し方は、玉田や小島やその他大勢と殆ど変わらないように思えた。俺は本当にこいつに愛されてるんだろうかと、疑いたくなるほどだ。
もちろん家に帰れば、詩織は俺に笑顔を向け、甘えてくる。会社の詩織とはまるで別人のようだ。夜の方も嫌がるどころか、最近はむしろ俺より積極的な気さえする。
詩織は、長らく潜めていた女の悦びに、一気に覚醒したのかもしれない。なんて、俺にはよくわからないのだが。
更に耐えがたいのは、このフラストレーションの原因が俺にあると解った事だ。原因は俺だけにあるのだと。
つまりこのフラストレーションは、自己嫌悪と殆ど同義なのだ。
玉田はあっさり詩織を諦めたようだが、小島はそうではなかった。隙さえあれば、詩織に付きまとっていた。
あの野郎、俺でさえした事がないのに、詩織に“壁ドン”なんかしやがって……
昨日の昼の事だ。俺達はくっ付かないようにはしながらも、昼飯は一緒に行っている。昨日もそうだったのだが、後から来るはずの詩織がなかなか来ないので、俺は職場の方へ引き返して行った。
すると、廊下で詩織が壁を背にして立ち、いや立たされ、小島のバカに壁ドンされていたのだ。右手を壁に着き、左手をズボンのポケットに突っ込んで背中を曲げた小島の姿は、街で時々見かけるゴロツキと、少しも変わらいように俺には見えた。
俺がすぐに、「高宮、早く来いよ」と大きい声で言うと、小島はあからさまに舌打ちをし、逃げるようにどこかへ行ってしまった。
詩織に聞いたら、小島からシツコク飯に誘われていたらしい。しかも小島は、俺と行くのだと詩織が言っても諦めなかったそうだ。やはり小島は、俺の事を舐めているらしい。
俺は詩織を守るつもりだが、それにも限界がある。常にくっ付いてるわけには行かないし、そもそも詩織がそれを許さない。
会社での詩織は、俺に冷たかった。詩織の俺への接し方は、玉田や小島やその他大勢と殆ど変わらないように思えた。俺は本当にこいつに愛されてるんだろうかと、疑いたくなるほどだ。
もちろん家に帰れば、詩織は俺に笑顔を向け、甘えてくる。会社の詩織とはまるで別人のようだ。夜の方も嫌がるどころか、最近はむしろ俺より積極的な気さえする。
詩織は、長らく潜めていた女の悦びに、一気に覚醒したのかもしれない。なんて、俺にはよくわからないのだが。
更に耐えがたいのは、このフラストレーションの原因が俺にあると解った事だ。原因は俺だけにあるのだと。
つまりこのフラストレーションは、自己嫌悪と殆ど同義なのだ。