工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「やだぁぁぁっ!!」
…という叫び声とともに、バタバタと騒がしい足音。
騒音がだんだん近づいてきて、人が1人こちらに曲がってきた。
…それは、叫び声の主であろう、1人の女で。
そいつは無我夢中で走っていて、そのとき後ろを確認してたから俺には気づいていなかった。
とっさのことで俺は避けることができず、俺は女と正面からぶつかってしまった。
俺は、予想外のことが起きてもそこまで慌てたりしない方だけど。
…この時は、さすがの俺でも頭が混乱していた。
な、なんで、女が…?
ぶつかられた痛さよりなにより、感じたのは驚き。
ぶつかってきたその女は尻もちをついて、そのまま腰を抜かしていた。
泣きそうな顔をしているように見えた。
そいつは青いネクタイを身につけていて、俺と同じ1年だということが、一瞬でわかった。