工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「う、うん…。」



あたしは…なんだか疲れてしまって、抵抗せずに滝本くんの背中に体を預けた。


…すごく、大きな背中。


がっしりしている、背中の筋肉。


それに滝本くんは背が高いから、見下ろすといつもより地面が遠いし、坂口くんよりも自分の目線が高い。


なんだかとても、あったかい背中…。


滝本くんの肩に自分の手を置いて、さらには頬も滝本くんの背中にすり寄せた。


坂口くんも、人混みや道路の信号で立ち止まるたびにあたしの様子を伺ってくれて、頭を撫でてくれたりして。


また、3人で屋台や花火のお話をして。


すごく穏やかな時間だった。


とても、心地いい。




そして…あたしは疲れたのか、安心してしまったのか、いつしか意識を手放していた______。


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