鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「加奈子、心配しないで?」

「由美……」

「平気だよ、今は文化祭の自分の役割に、集中するよ!」

わたしは、心配そうな加奈子に笑いかけて、これから読み上げる予定の原稿を手にした。
あと、テーブルの上に散乱している音源や資料を片付けた。

何かしていたほうが、気が紛れる。
ひたすらわたしは手を動かした。
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