鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
中川の申し出に、立花はきょとんとした。

「瀬田に直接聞いてみたら?
あたしは宣伝係、一人でいいから」

本人隣にいるのに、そっちのほうが早いんじゃない?
立花はそう言って、瀬田を指差した。

まぁ確かに、隣に本人いるんだったら、聞こえてるだろうし直接きけば、って感じだよな。

「中川、受付一人で心配なんだ?」

瀬田は、興味なさ気に返事をした。
お前、立花以外の女子に、わかり易すぎるくらいにすごくあっさりしてるよな。

「そうなの、瀬田君にいてほしいなって」

あれ、もしかして中川って、瀬田の事が……?
俺は、ふむふむ、と、顎に手を当てて様子を見ていた。
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