鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
……?
……あ!

立花さんが声を上げた。

「お母さんが、いいのがあるよって言ってたんだった!
そう言えば、試着しに来てねって言っといてって言われてたの忘れてた!」

立花さんのお母さんが、何かしらの衣装を用意してくれていたことを、忘れていたらしい。
よかった、一応、あるんだ。
サイズ、合うのかな?
明日本番なんだけど。

「おいこらバカ美空。
初耳ですが。
一応クラスの代表なんだし、ちゃんとしろって」

「う、うん、ごめん」

瀬田君にそう怒られた立花さんは、しょぼんと頭を下げて俯いた。
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