奏で桜
この移りゆく、季節も、人達も…。

それでも私はいつかは、いつかは…と
あいつを信じてた…。

…なのに…、それなのにっ!

…こんな仕打ち!ひどいじゃないっ…!」


「ティアナちゃん…」


マグカップをもつ指先に自然と力が入る。
ココアには波紋ができ、それでいて
揺れていた。
それはまるで私の心の有り様を
表しているかのようだ…。



「…じゃあ、ティアナちゃんは
これからどうするの?」


「…。」


「…アルトくんとこのままで、いいの?」

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