愛を探して・・

✡✡再びの悲しさ


どうして‥‥

どうして·····こうなるの‥‥

       私は‥‥‥

家に帰れなくて、幸の所に行った。
幸は、私の状態をみて
抱き締めながら泣いてくれた。

私は、疲れはてて
倒れるように寝てしまった。

卒業式には、出席しなかった。
パパには、体調が悪いからと
連絡した。

達哉さんにも
「達哉さんの事が、本当に
好きだった。
奥さんより、早く会いたかった。
奥さんと子供さんと
幸せになって下さい。」
と、言って電話を切った。

達哉さんには、
これで伝わったはずだ。

私は、達哉さんを愛していた。
彰さんの時には、
なかった苦しみだった。
それなのに、彰さんに
無理矢理‥‥抱かれ‥‥
心が壊れそうで‥‥‥‥
涙が枯れるほど泣いた。
幸は、私のそばにずっと
いてくれた。

大学を卒業したら
幸の隣に引っ越すことにしていた。
薫ちゃんが、パパと兄を
説得してくれていた。

お兄ちゃんも沙弥ちゃんとの
結婚もあるし
私も、独り立ちしないと
いけないと思ったから。

引っ越しは、薫ちゃんと幸が
手伝ってくれた。

その時、薫ちゃんから
達哉さんは、県外の新しい店に
行ったみたいよ。と教えてくれた。
もちろん、奥さんを連れて。


私は、もう一度だけ
頑張ってみようと
思っていた。
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