イケメン御曹司に独占されてます
「でもパーティでのおふたりは、すっごくお似合いでした!」


余りにも必死になってしまい、声が少し大きくなる。すると張り詰めた拓哉さんの表情が少しだけ和らいだ。
それだけで少しほっとする。王子様はやっぱり、笑顔の方がいい。


「……きみはきっと、本当に良い子なんだろうな。今日の萌愛ちゃんは元気でいいね。先週のパーティではとても綺麗だったけど、今日の方がきっと本当のきみなんだね」


「あ……。セレブな方たちばかりで緊張しましたし、ああいうドレスはやっぱり着なれなくて……」


今日私が着ているのは白いコットンのワンピース。柔らかな肌触りが心地よく、ふんわりしたラインが可愛いから私のお気に入りだ。
もっとよそ行きを着ようかとも思ったけれど、池永さんが平服でいいと言っていたし……。
今日招かれた人たちもそれぞれ自分らしい装いで、今日の場にはまずまず馴染んでいる。

それに拓哉さんは正統派な装いだけど、池永さんはラフな綿の白シャツにコットンのパンツ。
内緒だけど……。私と並ぶと、まるで〝お揃い〟みたいに見えないことも無い。
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