イケメン御曹司に独占されてます
いつの間に椅子ごと近寄っていた池永さんが、パソコンのマウスを横から奪い取った。
履歴の一覧が表示された画面に、一瞬池永さんの動きが止まる。
「……お前、一体何回やってるんだ。ほんっと、効率悪いよな」
黒い画面に緑で表示されたリストには、僅かな時間内に何度もデータを取得した履歴と私の社内IDが羅列されている。
そうか、これって社内の秘密情報だもんな。誰が何回取ったか、ちゃんと分かるように——。
「……お前、なにこれ。こんな夜中にやってたわけ? 他に誰かいたの?」
「あ、あの、いえ……」
昨夜、残って資料を作っていたら、思いのほか遅い時間になってしまった。結局この広いフロアにひとりになってしまったけれど、自分としてはその方が気楽に仕事ができたわけで……。
「あの……時間に追われると、落ち着いてできないので……。じっくり考えてやろうって……」
「こんな時間まで新入社員に残られると、指導係の俺の評価にも関わるんだよ。そんなことも分かんないのか」
眼鏡の奥の瞳が苛立たしく歪むのを感じる。
履歴の一覧が表示された画面に、一瞬池永さんの動きが止まる。
「……お前、一体何回やってるんだ。ほんっと、効率悪いよな」
黒い画面に緑で表示されたリストには、僅かな時間内に何度もデータを取得した履歴と私の社内IDが羅列されている。
そうか、これって社内の秘密情報だもんな。誰が何回取ったか、ちゃんと分かるように——。
「……お前、なにこれ。こんな夜中にやってたわけ? 他に誰かいたの?」
「あ、あの、いえ……」
昨夜、残って資料を作っていたら、思いのほか遅い時間になってしまった。結局この広いフロアにひとりになってしまったけれど、自分としてはその方が気楽に仕事ができたわけで……。
「あの……時間に追われると、落ち着いてできないので……。じっくり考えてやろうって……」
「こんな時間まで新入社員に残られると、指導係の俺の評価にも関わるんだよ。そんなことも分かんないのか」
眼鏡の奥の瞳が苛立たしく歪むのを感じる。