イケメン御曹司に独占されてます
池永さんと入れ替わりで入ったバスルームから、加奈子さんの用意してくれたレースのナイティを身につけてベッドルームに戻ると、既に部屋の照明が落とされている。

一面のガラス窓からは、煌く東京の夜景。


ソファに座った後ろ姿は、ガウンを羽織っただけの池永さん。
おずおずと近づくと、手を握られて引き寄せられる。


「そんなにカチカチになられたんじゃ、手を出しにくいな」


「すみません……」


公園で全てを思い出して以来、何度もキスはしたけれど、こうやってお泊りすることはまだ無くて——。
部屋まで送ってもらう度に向けられる熱い視線に気づかなかったわけじゃないけれど、何だかドキドキしすぎて、どうしたらいいのか分からなくて……。

ドギマギする私に優しい視線を向ける、眼鏡をかけていない池永さんは、記憶の中のターくんそのものだ。
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