白いオレンジ


次の日、陽向は今日はサボって昼まで自分の家で寝ると言うので、わたしは1人で食堂で食べていた。


「珍しいじゃん、1人なんて」


と、隣に座ってきたのは朝河くんだった。

朝河くんとは同じ高校で、2、3年と同じクラスのため、今は学部は違うけど大学で会うとよく話す。


「陽向くんは?」

「今日はサボり。バイトあるから、その前に休みたいんじゃない」

「相変わらずだね」

「まあ高校の時よりは真面目になったと思うけどさ」

「そうだね」


しばらく高校の時の話で盛り上がった。


自分では笑えてたと思うけど…


「なんか元気ないね。陽向くんとなんかあった?」


朝河くんには見透かされてしまったようだ。


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