Heaven~第ニ章~
「っ、」

「おはよう。椿姫」

「ちょっと、思い切り殴り過ぎ」


頭を押さえ起き上がると「ごめん。ごめん」と笑っていた。


「久しぶりなのに、そんなに怒らないでよ」


名前も知らない相手だけど、知っている相手。


「あっ、健君は?」

「桐谷の弟なら隣の部屋に居るけど、呼んでくる?」

「呼ぶ前に説明してよ。あんたが健君に何か言ったの?」

「別に聞かれたことに答えただけだよ」

「聞かれたこと?」

「桐谷の弟だから先に話しかけたのは俺だけど、椿姫のこと聞かれたからその質問に答えただけ」


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