Heaven~第ニ章~
「あれ?獅朗君じゃないっすか」


私と獅朗の後ろから呼び止める声が聞こえた。


「何、何、デートっすか?」


そう言っているのは前に一度だけ会ったことがある奴。


「久しぶり」とニコニコ笑っている。


「ミヤジこそ何やってんだ。こんなとこで……」

「何って……本当に獅朗君は……オロチの情報ですよ」

「あぁ、オロチか」

「オロチかって、デートも良いっすけど気をつけて下さいよ」


そう言って慌ただしく去って行った。


オロチ?
始めて聞く名前だった。

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