Heaven~第ニ章~
獅朗達の世界に興味がある訳じゃないけど、
学や獅朗達と関わるようになって、
そう言う類いの話は耳に入って来ていた。

だけど、ミヤジが口にした名前は始めて聞いた名前だった。


「オロチって?」


ミヤジの去って行く背中に視線を残したまま獅朗に聞いた。
夜の世界に身を置いて居る限り、
知っておいて損はないと思った。


「あぁ、北側で今勢いがあるチームだ」

「北側……」

「チームがでかくなれば欲が出てくるからな。いつこっちに来るかも分からねーから、今のうちから情報集めてんだよ」

「ふ~ん。ミヤジも大変だね」

「アイツの情報網は半端ねーからな」


そう言う獅朗もミヤジに視線を向けて居た。

< 46 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop