私の小さな願い事
桂に連れてこられた屋敷には
うじゃうじゃと、どこ見ても 男 男 男

新選組より、多いんじゃないかな

視線が痛い


「今日から、ここで働く女を紹介する
小桃と娘の桜だ
俺の女だから、大事にしてくれ」


知り合いを飛び越えまくったな

若干の怒りを押さえて


「小桃です
一生懸命、お勤めさせて頂きます
よろしくお願い致します」


「説明しなくてもわかるだろうが
俺と相部屋だ!安心だろ?」


私が不安気な顔したのを見抜いたのね


「何で小桃なの?」

「小さいじゃないか」


この人…… 殴りたい


「それに、俺の好物だ」

返答に困るんですけど……

「じゃあ、何で桜なの?」

「この子見てたら、桜がうかんだから」

「ふぅーん」


桜が好きなのを見抜かれた気がして

なんだか、桂には色々敵わない






寺にいるとき、ずっと料理や洗濯、繕い物

掃除も家事は、一通り出来る


とはいえ…… こんな大人数は、初めて


夕餉に間に合うかしら


せっせと作る


だいたい、いつも食事どうしてたわけ?




あたふたしながら、どうにか完成!!!




うまい うまいと歓声が聞こえる

そりゃ良かった

久々に包丁持ったから


「小桃は、喰わねぇのか?」

「味見で、お腹いっぱいなので」

「小桃!!桜は、桂先生の子か?」

「ちがう」

「小桃!!抱っこしていいか?」

「いいよ」



は?



「ちょっと……なにして……」

「抱っこしていいって言ったろ」

「何で、私なの?桜でしょ?」


名前も聞いていないような男に

抱きしめられ、しかも抜け出せない


「ちょっと!!離してよ!!」

ジタバタしても、この男は私の背中を

ナデナデ


「高杉……俺の女だ!は・な・れ・ろ!!」


桂が、助けに来たけど


「小桃がいいって言った」

「抱っこって言ったから、桜だと思ったの!
はなしてぇーーー!!!」


手を出しそうな奴って、こいつか!! 

高杉って言ったかな

危険人物認定だわ!!!




「俺も一緒の部屋だから!!よろしくな!」




嘘でしょう……













< 107 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop