私の小さな願い事
浪士組についてもっと調べてほしい


頭からの指令を受け


今日も、町を歩く


「こんにちは!!」


聞き覚えのある声に

私達は、振り返る


あぁ……やっぱり


沖田総司



小さく合図をして、私と優は

二手に分かれた


普通、どちらを追うか迷うのに

沖田総司は、迷わず私を追ってきた


「僕、お話ししたいだけなんですよ~」


殺気もなく、相変わらずのニコニコ顔で

追い掛けてくる


楽しそうな沖田総司に、なんとなく


兄を思い出した



兄様、お元気かしら?





私がピタリと止まると


沖田総司が私を捕まえようと


手を伸ばす


ドカッ


「いったぁ~い!酷いじゃないですかぁ!
……あれ?いない……」


後ろから、優が沖田総司を蹴り飛ばし

大の字でうつ伏せになった時


私達は、屋根に上がり

気配を消した



「あ~お話ししたかったなぁ~
まっ また会えますね!!!」



なんて、のん気な男



独り言すら、のん気でまた、鼻歌






「優… 兄様に似てない?」

「そっくりですね…」




沖田総司のおかげで、私達の浪士組への
印象は、まぁ良いものになった











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