恋の相手は強引上司

一馬編・・・・歓送迎会1時間前

「西村さん!」

「お~~!久しぶりだな~土屋課長~」

「その課長はやめてくださいよ」

初めて課長と呼んでくれたのがまさかの西村さんで

思わず苦笑いをした。

帰国後俺はすぐに西村主・・・いや課長に連絡を取り歓送迎会の始まる1時間前に

喫茶店で会うことになった。

5年の間で西村さんは課長になり、俺も向こうでの実績を認められ課長になって

日本に帰ってきた。

「彼女は元気ですか?」

本来ならば目の前にいる西村さんに元気でしたか?なんだろうけど

「やっぱりそうきたか。彼女なら売り場のリーダーとして頑張ってる。
もちろんまだ未婚だ安心しろ」

飛行機の中でも恋実の事が気になってそわそわしていた。

まるで文通相手に初めて会う気持ちみたいで

いい大人が落ち着きない。

西村さんは笑いをこらえるように1枚の写真を差し出した。

そしてその写真に写ってる彼女をみて心臓が一気に跳ね上がった。

「これは、売り場の子が寿退社するときにみんなで撮った写真なんだけど・・・どう?」

どう・・・って

西村さん俺にどんなリアクションを求めてんだよ!
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