恋の相手は強引上司
真っ暗な部屋で相手の顔もうっすらとしか見えない中でも

一馬は的確に私の着ていたセーターの裾を持つと

ってまるで幼稚園の園児にでもいうように

「はい!ばんさいして」と言った。

あまりにも普通に言うものだから思わず両手をあげると

一馬は一気にセーターを脱がせた。

すると私の両肩に手を乗せそのままゆっくりと押し倒されてた

「ええええ?ちょ・・ちょっと・・・」

びっくりする私を無視するかのように

白いシャツのボタンを手際よく外す

「えええ?暗いのに見えるの?」

ムードの欠片もない言葉に

「あのな~~」と呆れた声の一馬

だけどすべてが初めての事で自分でもどうしたらいいのか

わからないし覚悟を決めたと言っても

決められきれない部分も正直あって

・・・・とにかくされるがままというこの状況に慣れておらずプチパニック

だけどそんな私を知ってかどうかわからないが一馬の手がシャツのボタンに・・・

そして2つ・・・・3つ・・と外されて緊張は

もうピーク。(ここでピークだったらこの先どうなるんだ?)

私はとっさに自分の胸元を隠すように片方の手でシャツを握りしめた。

「れ~~み・・・?」

その手をどけろと言わんばかりの声で名前を呼ばれ

「や・・・その・・・こういうの初めてで…どうしたら・・・・」

「・・・・・いや…お前の下着姿はもうすでに見てるから・・・・」

そーだった!

初めて会った(本当は違うが)あの日私は下着姿を見られていた。
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