恋の相手は強引上司
約束当日、母にお願いして浴衣を着せてもらった。
髪の毛もきれいにアップにしてもらい
きれいに仕上げてもらった。
自分で言うのもなんだけどいつもの地味子より少しはあか抜けてるかなって・・・
翼君どんな顔するかな?と想像すると急にドキドキしてきた
もちろん翼君とデートだなんて言えず、母に女友達と花火を見に行くと言って家を出た。
2人きりで秘密の場所で花火を見るなんて凄くロマンチックで
漫画や小説の様だとワクワクしていた。
だが、約束の時間よりかなり早く家を出た私は
時間もあるしお祭り会場に行って
花火を見ながら食べられるものがあればいいなと
露店を見ながら歩いていた。
そしてしばらく露店を見ているとリンゴ飴を売っている店を発見。
私はリンゴ飴の小さいのを2つ買うと
その隣の店でミニカステラを買って
後はお茶を買ってから
待ち合わせ場所へと向かおうとしたのだが
ミニカステラの露店の斜め前方の神社に同い年くらいの
男の子たちが数人階段のところに座って屯っているのが目に入った。
そしてその中の一人になんと翼君がいた。