恋の相手は強引上司

知らされた真実

「誰かと待ち合わせですか?」

声をワントーン下げて無表情で尋ねた。

「待ち合わせ・・・じゃあ~ないね。待ち伏せ?」

「待ち伏せ?」

思わず復唱してしまった。

「そう・・・アンタを待ち伏せしてたの」

「ええええ?」

びっくりして大きな声をあげると通行人の視線が私に向けられた。

「そんな驚くことないだろ?俺たちお見合いした仲だろ?」

あれをお見合いと言うのか?

いや、あれは勝手に中根様が連れてきたんだろが・・と言いたいところだけど

「昨日のはお見合いじゃないし・・・」

っていうかさ・・・・こうやって2人で話をしていると

翼君が無駄にかっこいいから別の意味で視線感じるんだよね。

一応一馬で慣れてはいるけど・・・・いや慣れない慣れない

「ま~そんなことはいいとして、今から帰るんだろ?」

「そうですけど」

「じゃ~ちょっと付き合えよ」

「いや!」

即答していた。それもものすごく早く
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