恋の相手は強引上司
警備室の横を通って会社を出ると冷たい風が吹いてきた。

「う~~~寒い!」

まるで今の私の気持ちの様だ。

こんな日こそ鍋だったよね~~

塩鍋、ちゃんこ、キムチ、モツ・・・水炊きもいいな~~~

食べれないのに頭の中は鍋でいっぱいになった。

鍋食べれないけど今帰っても私一人だし

一人鍋しかないから大きな鍋でも買いに行こうかな~~

本当は2人で選びたかったけど・・・・

ぶつぶつと頭の中で考えていた。

その時だった

「恋実・・・・真壁恋実さん」

聞きなれない声が聞こえキョロキョロすると。

「横…横だよ」

「え?」

横を向くと壁にもたれかかりまるで雑誌の撮影ですか?とでも

尋ねたくなる様な姿で翼君が立っていた。
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