恋の相手は強引上司

「えええ～？若いって・・・・課長だって～若いじゃないですか。じゃ～～
こういうところお嫌いですか？」

名取はきっと課長が喜ぶと思って自分のお気に入りの居酒屋にしたんだろう～～

「いや・・・嫌いとまでは・・ただ。カウンターがあってママさんがいて
　常連の近所のおじさんたちがいるような居酒屋が好きなんだ。こういうところって
仕切りがあるだろ？私たちだけで飲んでますっていうのもいいんだけど、偶然隣になった
人達からの話って新鮮で・・・内容によっては仕事にも役立ったりするんだ」

それ・・・「あおい」だろ！と突っ込みたくなったが

課長はあの時の事を思い出すかのように話していた。

その表情は柔らかく・・・・

「なんか素敵ですね」

またも女子たちのハートを鷲掴みにしているようだった。

「私も行ってみたいな～～課長、今度連れてってくださいよ～～」

ちょ・・ちょっと私の行きつけなんだからやめてくれよ

課長がいらんこというんじゃないかと不安になってると

「・・・ごめん。そこは僕の秘密の場所だから・・・・ナイショ」

申し訳なさそうに頭を下げると

女子たちの

ざんね～んと言いながら次の作戦だ！みたいな気持ちの切り替えを感じた。

私はというと

店の名前を言われなくてホッとした。