恋の相手は強引上司
「そんなこと・・・・誰が頼んだの?一緒に抜け出したいなんて私は頼んでないし
抜け出したいからってあんな事・・・・」

唇が小刻みに震え目頭が熱くなってきた。

他にも言い方があったんじゃないの?

いくら私たちが付き合っていることを秘密にしていても

あんな『つまんねー女』とか普通彼女に言う?

「本当の事言われて怒ってんの?」

「はぁ?」

「俺・・・謝んねーよ。自分の女を馬鹿にされて気分いいわけねーのに
当の本人は否定どころか肯定してるし・・・・」

「だからって・・・・」

言って良い事と悪い事が・・・・みんないるところで

やっぱり許せない。

「ま~~あれだけ言っておけば俺と恋実が付き合っているなんてことは
だ~~れも思わないだろうしね」

「え?」

「それと・・・・俺は恋実と2人きりで会いたいって思ってるのに、
お前そういう俺の気持ちに全く気付いてないのに腹が立ったんだよ!」

「え?」

視界が真っ暗になった・・・・いや、私抱きしめられている?

「お前さ、俺の言った通りに毎日必ず電話やメールはしてくれるけど
一度もデートしたいとか会いたいって言わねーよな」

「だ・・だって・・いつも遅くまで仕事しているし・・・休みもあわないと・・・いうか」

「俺は会いたいんだ」
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