恋の相手は強引上司
さっきまで私の事けっちょんけっちょんに貶したかと思ったら

なんなのよこの糖度高めな言葉は・・・

調子狂っちゃうじゃない。

ほら~~ドキドキしてきちゃったじゃない。

「会いたいって・・・いつも会社で会ってるじゃ」

なんとか普通の会話に戻したいとした。

「はぁ~~お前手ごわすぎ」

「え?」

すると更にぎゅっと抱きしめられた。

「早く・・俺を好きになれよ」

耳元で小さく囁かれ

首から上が一気に真っ赤になった。

なにさらっと糖度上げてんのよ!

ってかこういう時なんて返事すんのよ。


「尽力します?」

ぼそっと答えたると

一馬は笑った。

「な・・・なんで笑うのよ!そもそも私は・・・・まだ怒ってー」

「はいはい・・・・怒ってんだろう?お前の愚痴は『あおい』でじーっくり
聞いてやる」

「え?」

「お前と2人で昔ながらの居酒屋に行きたかったんだよ」

一馬は逃がさないぞと言わんばかりに私の手を握ると

歩き出した。
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