君のそばで会おう ~We dreamed it~
可南子はちょうど帰ろうとしているところに、想太からメッセージが入った。
“もう一度ちゃんと話がしたいから、今日、あの店でご飯を食べよう”
可南子も同じように思っていた。
“了解です。
先に行って待ってるね”
可南子は先に店に入り今日の想太の言動を思い出していた。
想太にどう言えば、分かってもらえるのだろう・・・
分かってもらおうなんていうのがおかしな話だわ・・・
だって、本当の理由を隠しているのだから・・・
「ごめん、待った?」
想太は本当にかっこよかった。
相変わらずスーツはルーズに着こなしてるが、そのルーズさが想太の魅力を引き立たせている。
長身の体にハーフのような端正な顔立ち、でも笑うとくしゃくしゃになる可愛らしい笑顔が想太の一番の魅力だった。
それは、昔も今も変わらない・・・
「ううん、私も今着いたとこだから・・・」