君のそばで会おう ~We dreamed it~



可南子は、想太に温かいお茶を淹れた。
自分の部屋へ行かずに、直接ここへ来た想太はとても疲れて見えた。


「あ、課長は?」


私が尋ねると、


「部屋で寝てる」



「もう?」



「酔っ払ってたいへんだったんだ」


すると、可南子は急に笑い出し、想太に向かって「お疲れさま」と言った。
想太は、山本の一連の出来事を面白おかしく可南子に話した。
可南子は、可笑しくて笑いが止まらなかった。


「可南子、ちょっと俺につき合わない?」



「何を?」



「今から、小学校へ行こうぜ」



「小学校って、私達の?」



「そう、俺達の・・・」



「想ちゃん、大丈夫なの?」



「分からないけど、可南子と一緒なら大丈夫な気がするんだ。
それに、夜だし、誰とも会わないだろ?」


可南子はあまり乗り気ではなかったが、でも、想太が何かを乗り越えるきっかけになるのなら一緒に行こうと前向きに思った。




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