ブラックⅡ-想い-
部屋を出てもレイジの背中にくっついたまま離れない私を、レイジは呆れながらもズルズルと引きずったままリビングに向かって歩く。
「おいアオイ、」とリビングに入る手前でレイジが足を止めたのとほとんど同時だったと思う
「あれー?久しぶりーレイジ君」
レイジよりも少しだけ高い声
レイジよりも弾んだ話し方。
だけど声は似ていると思った。
その声めがけて私の視線とレイジの視線が交わる。
瞬時にレイジの服を再びギュッと掴んだ、私の中の何かがビービーっと音を上げて危険信号を送る。
「…リョク」
レイジのその言葉で、私の予想が現実へと変わる。
いつか学校でこの名を耳にした。
佐伯リョク
彼はきっと、
レイジの弟