美しき夜、北斗七星が輝く
「何で…何で言っちゃうのー!?」
「えっ!?
もしかしてまだ言っていなかったのか!?」
言ったと思っていた松永先生は
その場でオロオロし始めた
「ごめんね美夜ちゃん!」
「いえ…
いつまで経っても言わなかった
あたしの責任です…」
だけどやっぱり
あたしが言いたかったなぁ…
将来の白羽くんのお嫁さん希望ですと
付け加えようと考えていたあたしが
何だかアホらしい
「…広一さんに実也子さん」
あたしの両親の名前を知っていたのか
白羽くんが急に真面目な顔になって言う
…いつも笑っているから
こんな真面目な顔するんだ…
「松永先生に言われちゃいましたけど
僕の口からもう1度言います
僕は黒木さんと…違う
美夜さんと…お付き合いさせていただいています」
真面目な顔だけど
緊張しているのは大いに伝わってきた
ガッチガチだけど…大丈夫かな?