美しき夜、北斗七星が輝く
座りこんだ白羽くんに目線を合わせると
グラッと白羽くんが体制を崩し
頭が後ろへ向かって落ちて行く
急いで床にぶつけるのを押さえて阻止すると
白羽くんはあたしに体を預けた
目を瞑っていて見るからに辛そう
「病室へ連れて行こう
そっちの方が診察室より良いから!」
「わかりました!
白羽くん立てる?」
「……ゲホゲホッゴホゴホッ…無理かも…」
「じゃあちょっとごめんね!」
あたしは白羽くんの腕を肩にまわし
点滴を倒さないよう立ちあがる
そして放心状態の両親を置いて
白羽くんがいつも使う病室へと向かった
数分後
病室で白羽くんは
穏やかに寝息を立てていた
まだ熱は高いし
発作が起きる可能性もあるけど…